
あいみょん 18祭『双葉』
メッセージ動画
2年ぶりの祭りの主役はあいみょんだった。
コロナで前年の18祭が中止となり
2年ぶりの開催のアーティストが発表されたとき、
多くの驚きの声が上がった。
これまでバンドで通してきた18祭の主役。
今回発表されたのはソロのシンガーソングライターであり、
そして初の女性アーティストだった。
10代、20代に圧倒的に支持されるあいみょん。彼女はどんな楽曲を1000人とともに作り上げるのか?

コロナ禍で様々な場面で制約を受け続けている18歳世代。あいみょんは彼らに〝喜怒哀楽〟というテーマを差し出した。部活動の大会が無くなった。文化祭が無くなった。修学旅行が無くなった。そして卒業式、入学式が無くなった。友達がいなくなった。〝哀〟と〝怒〟だらけに見える18歳世代の時間。そこで秘められ続けた、心に閉じ込め続けてきた思いを〝喜〟と〝楽〟も含めて応募動画に込めてほしいと伝えた。
送られてきたメッセージ動画はこれまでの18祭にはないほどの熱量があった。〝私たちをかわいそうだと言わないでほしい〟〝絶対にみんなと一緒に歌うんだ〟悲しみや怒りのメッセージの中にも前向きになろうと必死になる姿があった。
あいみょんに会うまでは
全力の脇見をしては楽しみを拾う
両親のような理容師に
やればできる
「夢実現」
高校の悔しさを今ここでぶつけたい!
なす
10代最後に私がやるべきこと!
目指せ!動物界のナイチンゲール
自分を変えたい
炒飯マリーゴールド
常に挑戦し続ける人間でありたいです!
緊急事態宣言下の練習会は18祭初のリモート開催となった。
リモートで声を合わせられない条件の中、18祭OBOGが参加したお手本動画に声を合わせようとする参加者たち。小さな画面の中で必死に声を上げる参加者たちの姿にスタッフは感動した。きっとこの2年間で慣れてしまったリモートでのコミュニケーション。そんな彼らにリアルの開催を提供したい。その思いがつのった。


そして本番で絶対に集まろう!の約束をして退室した……
年末、一縷の望みをかけて開催方法の決定を先延ばしすることにした。
そして年が明けても事務局ではリアル開催か、リモート開催か、延期か、中止かの議論が続いていた。
しかし会場の押さえ、アーティストのスケジュール、運営スタッフの押さえ、1月末緊急事態宣言継続。これ以上判断を先伸ばしすることは不可能だった。
1月30日。リモート開催決定。
賛否両論の嵐が吹き荒れる中、参加者から練習動画、そして
本番で使われるフルコーラス動画を送ってもらう。
本番では、リモートの映像とみんなから事前に送ってもらった動画との
ミックスであいみょんと共演することが決まった。
参加者同士で少しでも本番に向けて繋がりたいと、何度もリモート交流会が
自主的に開催された。
そしてリハーサル。動き回るのはスタッフだけの会場は異様な雰囲気だ。
1000人を映し出す大型LEDパネルが林立する会場。
参加者一人ずつその画面に登場する。画面越しだが初めて
1000人が揃った。そしてリハーサル歌唱。
「ほんとに1000人がいるんだ……」参加者から涙がこぼれる。




本番当日、あいみょんが1000人の前に登場。
史上初のリモート18祭が始まった。



兵庫県西宮市出身シンガーソングライター。16年11月にシングル「生きていたんだよな」でメジャーデビュー。
2018年には紅白歌合戦への出演も果たした。2019年には初となる武道館公演を開催。2019年は「Billboard 年間TOP ARTISTS」、「オリコン年間ストリーミングランキング 」で1位を記録し”2019年 1番聴かれたアーティスト”となった。2020年はドラマ主題歌ともなった「裸の心」をリリースし、2度目となる紅白歌合戦への出演を果たした。2021年、ドラマ主題歌「愛を知るまでは」、「桜が降る夜は」の両A面シングルをリリースした。