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鶴見神社境内貝塚

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
貝塚の所在地、鶴見神社境内。
鶴見神社 境内貝塚の位置(神奈川県内)
鶴見神社 境内貝塚
鶴見神社
境内貝塚
位置図

鶴見神社境内貝塚(つるみじんじゃけいだいかいづか)は、神奈川県横浜市鶴見区鶴見中央1丁目の鶴見神社境内にある弥生時代終末~古墳時代前期の貝塚である。別名、鶴見神社貝塚鶴見区No.85遺跡[1]。横浜市指定史跡[2]

概要

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貝塚の所在する鶴見神社は、下末吉台地の麓、海抜4メートル程の鶴見川氾濫原沖積地に位置する[3]。社によると、1962年(昭和37年)に境内から、弥生土器土師器など、弥生時代から鎌倉時代にかけての祭祀遺物が多数出土したという[4]

横浜市教育委員会により2007年(平成19年)に踏査、2008年(平成20年)2月に発掘調査が行われ、神社本殿前の東西5-8メートル×南北10メートルの範囲で厚さ70-80センチメートルの貝層が発見された[5]。主要構成貝類は、二枚貝ではハマグリ・サルボウ・カガミガイ巻貝ではイボキサゴなどおよそ8種類で、この貝塚と関連性のある古墳時代前期の竪穴建物跡も検出された[5][6]

このような弥生時代以降の低地貝塚は、当貝塚のほか、鶴見川流域には川崎市の「市場A・B貝塚」「浅野造船所水道水源地貝塚」「八丁畷貝塚」などいくつか見られる[3]

横浜市内には、台地上に作られた縄文時代の貝塚は多く、鶴見神社境内貝塚西方の下末吉台地上にも小仙塚貝塚等があるが、弥生時代以降の低地の貝塚は少なく希少であることから、鶴見神社境内貝塚は2008年(平成20年)11月20日に横浜市指定史跡に指定されている[2]。ただし現在は埋め戻しされ舗装されているので、貝層や遺構を直接見ることは出来ない。

脚注

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  1. ^ 横浜市 2004『横浜市文化財地図』
  2. ^ a b 市域文化財一覧(PDF版)pp.19
  3. ^ a b 横浜市埋蔵文化財センター編 2020年 p.4
  4. ^ 鶴見神社の歴史(鶴見神社)
  5. ^ a b 横浜市教育委員会の現地看板
  6. ^ 神奈川県立歴史博物館編 2008年 p.26

参考文献

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関連項目

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座標: 北緯35度30分38.9秒 東経139度40分38.8秒 / 北緯35.510806度 東経139.677444度 / 35.510806; 139.677444

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