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亀田製菓

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
亀田製菓株式会社
KAMEDA SEIKA CO.,LTD.
本社入口
種類 株式会社
機関設計 監査役会設置会社[1]
市場情報
東証プライム 2220
2000年3月1日上場
本社所在地 日本の旗 日本
950-0198
新潟県新潟市江南区亀田工業団地3-1-1
設立 1957年8月26日
(創業:1946年(昭和21年)9月)
業種 食料品
法人番号 4110001006378 ウィキデータを編集
事業内容 菓子類および食料品ならびにそれら原材料の製造、販売
代表者 ジュネジャ・レカ・ラジュ代表取締役会長 CEO
髙木政紀(代表取締役社長 COO
資本金 19億4,613万円
発行済株式総数 2231万8650株
売上高 連結:955億3,400万円
単体:598億1,200万円
営業利益 連結:44億6,700万円
単体:24億7,600万円
経常利益 連結:67億9,800万円
単体:50億4,100万円
純利益 連結:27億7,400万円
単体:△5億3,200万円
純資産 連結:737億1,800万円
単体:420億2,100万円
総資産 連結:1,215億1,000万円
単体:809億3,700万円
従業員数 連結:4,040名
単体:1,404名
決算期 3月31日
主要株主 株式会社エイケイ 9.96%
KAMEDA共栄会 8.65%
株式会社日本マスタートラスト信託銀行 7.46%
主要子会社 新潟輸送(株)
(株)エヌ・エイ・エス[注釈 1]
(株)日新製菓
亀田トランスポート(株)
アジカル(株)
とよす(株)
SMTC Co.,LTD
TH FOODS.INC.
KAMEDA USA.INC.
青島亀田製菓有限公司
天津亀田製菓有限公司
関係する人物 古泉栄治(創業者)
外部リンク www.kamedaseika.co.jp ウィキデータを編集
特記事項:財務データは第67期(2024年3月期)有価証券報告書[2] および2024年3月期決算短信[3] より。
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亀田製菓株式会社(かめだせいか : KAMEDA SEIKA CO.,LTD.[4])は、新潟県新潟市江南区に本社を置き、主にせんべいあられなどの米菓、菓子を製造する日本企業。日本最大の米菓メーカーである[5]

概要

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1946年に、中蒲原郡亀田町の農民が共同で出資し亀田郷農民組合を結成し、元町地内(現元町工場および関連各社所在地)に委託加工所を開き、水飴の製造を開始した。組合は1950年に法人組織に改組され、亀田町農産加工農業協同組合に改称、製造品目も水飴から米菓に転換した。1961年に、あられ「サラダホープ」を発売すると記録的な売り上げを達成し、大手メーカーとしての礎を築く。1970年代に大規模な設備投資を行い製造体制を強化。1975年度は総売上165億1900万円を記録し、米菓売上額日本一となった。

現在に至るまで米菓・スナック菓子を主力商品としているが、今後国内の少子化によって米菓需要が頭打ちになることを想定し、商品群の多角化や海外展開にも重点を置いており、菓子以外にも米飯や乳製品、健康食品の製造も手掛けている。

2022年6月にはインド出身で1984年に来日したジュネジャ・レカ・ラジュが代表取締役会長CEOに就任。同国出身のCEO誕生は米菓業界で初であった[6][7]

工場

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出典:[8]

  • 亀田工場(新潟県新潟市)
  • 水原工場(新潟県阿賀野市)
  • 白根工場(新潟県新潟市)

沿革

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  • 1946年昭和21年) - 亀田郷農民組合が結成され水飴の製造を開始。
  • 1950年(昭和25年) - 亀田郷農民組合が法人化され、亀田町農産加工農業協同組合を設立。製造品目を米菓に転換。
  • 1957年(昭和32年) - 亀田町農産加工農業協同組合を母体として亀田製菓株式会社が設立され[9]、本格的な米菓メーカーとしてスタートを切る。
  • 1961年(昭和36年) - あられ「サラダホープ」の製造を開始[9]
  • 1965年(昭和40年)
    • 量産化に対応すべく運行式乾燥機を導入。
    • パッケージイメージの統一を目指して「亀田製菓」のロゴを赤い六角形で囲った亀甲マークが制定[9]
  • 1966年(昭和41年) - 「ピーナッツ入り柿の種」発売[9]
  • 1967年(昭和42年) - 「サラダうす焼」発売[9]
  • 1969年(昭和44年) - 広告・宣伝がスタート。「亀田のあられ・おせんべい」のキャッチフレーズを採用[9]
  • 1971年(昭和46年)
  • 1972年(昭和47年) - 元町の本社が新築され、オンラインシステムを他社に先駆けて整備した。
  • 1976年(昭和51年)
    • 白根市(現新潟市南区)に白根工場を開設[9]
    • 「ハッピーターン」発売。
  • 1977年(昭和52年) - 「梅の香巻」発売[9]
  • 1984年(昭和59年) - 新潟県内の米菓メーカーとしてはじめて新潟証券取引所に株式を上場。
  • 1986年(昭和61年) - 年間売上額が500億円に到達。
  • 1987年(昭和62年)
    • 会社設立30周年。
    • 老朽化し手狭となった本社工場に代わり、亀田町大字早通地内で造成が進められていた亀田工業団地内に亀田工場を開設。
  • 1990年平成2年) - 本社機能を亀田工場内に移す。
  • 2000年(平成12年) - 新潟証券取引所が東京証券取引所と合併したのに伴い、東証第二部に上場。
  • 2008年(平成20年) - 春に対米輸出の強化を図るためアメリカカリフォルニア州に現地法人「KAMEDA USA」を発足。
  • 2012年(平成24年)
    • 4月6日 - 東証第一部に指定替え。
    • 韓国の食品メーカー「農心」と業務提携。
  • 2013年(平成25年) - アルファ米等を製造する尾西食品株式会社を子会社とする[10][11]
  • 2017年(平成29年)
    • タイの連結子会社であるTHAI KAMEDA CO., LTD.で棚卸資産を過大計上したとして、不適切会計を開示[12]
    • 会社設立60周年
    • インド・Daawat KAMEDA (India) Private Limitedを設立
  • 2022年令和4年)
    • 6月、インド出身のジュネジャ・レカ・ラジュ副社長が会長CEOに就任[13]

主力商品

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現在販売中の商品数は、200種類以上であるが、主力の8商品で売り上げの約50%を占める[14]

2020年ごろより、各商品のパッケージには英語表記が追加されている。

主力8商品

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その他の商品

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テレビ番組

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広報活動

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オフィシャルスポンサー

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CM

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※人名は出演者。丸括弧( )内の年月日表記は、CMもしくはキャンペーンの展開されている期間。

現在

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過去

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提供番組

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  • 現在は無し

過去

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ほか

基本的にスポットCM中心である。

諸問題・騒動

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  • 2012年に海外への販路拡大のため韓国の食品メーカー「農心」と業務提携[17] したが、農心は異物混入などの衛生問題をたびたび起こしていたことから、広報ブログが炎上する騒動も発生した[18]
  • 2024年12月、ジュネジャ・レカ・ラジュ代表取締役会長CEOが、フランス通信社の取材に対し、日本は(自身が来日した40年前と比較して)世界に挑戦するハングリー精神がなくなったと指摘。高度成長期の栄光を取り戻すには思考を改め、より多くの移民を受け入れる必要があり、それ以外に選択肢はないと提言した[19]。このインタビューは波紋を広げ、株価の下落なども引き起こした[20]が、一方でジュネジャのインタビューは刺激的だったとしながらも、近い将来に予測されている労働人口不足の解決方法について、ジャネジャが突きつけた究極の選択の是非を日本人が真剣に考える時が来たと指摘する意見もあった[21]。また、ジュネジャは、海外から人材を受け入れることを主張しているのであって、移民を受け入れるべきという主張とは違う、とする意見もある[20]

脚注

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注釈

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  1. ^ 中古車ディーラー。旧ユーノスロード新潟。
  2. ^ 一社提供となる週があれば、亀田製菓が筆頭の複数提供となる週もあった。

出典

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  1. ^ 役員一覧 - 亀田製菓株式会社
  2. ^ 第67期有価証券報告書 (PDF) (亀田製菓株式会社)2024年10月7日閲覧。
  3. ^ 2024年3月期決算短信 (PDF) (亀田製菓株式会社)2024年10月7日閲覧。
  4. ^ 亀田製菓株式会社 定款 第1章第1条
  5. ^ 小項目事典, 日本の企業がわかる事典2014-2015,ブリタニカ国際大百科事典. “亀田製菓(かめだせいか)とは? 意味や使い方”. コトバンク. DIGITALIO. 2025年1月8日閲覧。
  6. ^ “「コメの力を世界に届ける」 亀田製菓CEOのジュネジャ氏”. 日経ビジネス. (2022年12月1日). https://business.nikkei.com/atcl/NBD/19/00119/00191/ 2024年12月19日閲覧。 
  7. ^ “【TOPインタビュー】 亀田製菓代表取締役会長CEO ジュネジャ・レカ・ラジュ氏”. 菓子食品新聞. (2022年8月2日). https://www.okashi-np.com/2022/08/02/top%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%BC-%E4%BA%80%E7%94%B0%E8%A3%BD%E8%8F%93%E4%BB%A3%E8%A1%A8%E5%8F%96%E7%B7%A0%E5%BD%B9%E4%BC%9A%E9%95%B7ceo-%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%8D%E3%82%B8%E3%83%A3-%E3%83%AC%E3%82%AB-%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%83%A5%E6%B0%8F/ 2024年12月19日閲覧。 
  8. ^ a b 会社概要 | 亀田製菓株式会社”. 2025年1月6日閲覧。
  9. ^ a b c d e f g h i 沿革 | 亀田製菓株式会社”. 2025年1月8日閲覧。
  10. ^ 会社概要”. 尾西食品. 2023年11月11日閲覧。
  11. ^ 沿革”. 亀田製菓. 2023年11月11日閲覧。
  12. ^ [1] (PDF) 独立調査委員会の調査報告書受領に関するお知らせ (亀田製菓株式会社)2020年11月10日閲覧。
  13. ^ 週刊エコノミスト 2023, p. 18.
  14. ^ TBS系『がっちりマンデー!!』2010年11月7日放送分
  15. ^ a b けなげ組”. 公式ウェブサイト. 亀田製菓. 2019年10月3日閲覧。
  16. ^ ロングセラーSP - テレビ東京 2010年3月22日
  17. ^ 亀田製菓、韓国食品大手と提携 商品開発や技術供与 - 日本経済新聞、2012年4月26日
  18. ^ 亀田製菓の柿の種 Amazonのレビューに酷評殺到の理由とは? NEWSポストセブン 2012.05.12 07:00
  19. ^ “インド出身の亀田製菓会長「日本はさらなる移民受け入れを」”. AFPBB News. フランス通信社. (2024年12月15日). https://www.afpbb.com/articles/-/3554104 2024年12月19日閲覧。 
  20. ^ a b 「日本に移民を」亀田製菓CEOの発言が炎上して株価は下落…不買運動に加担する“ピュアな人”に背筋が凍るワケ(ダイヤモンド・オンライン)”. Yahoo!ニュース. 2024年12月29日閲覧。 “亀田製菓の会長CEOを務めている、インド出身のジュネジャ・レカ・ラジュ氏が、メディアのインタビューで「日本はさらなる移民受け入れを」と発言をしたとして炎上した。さらに、同社の米菓製品の一部が「中国産」ということも燃料となって、目も当てられない大炎上になってしまった件だ。  その被害は凄まじく、インタビュー翌日、亀田製菓の株価は大きく下落し、ネットやSNSでは「亀田製菓不買」を呼びかけている人もいる。 (中略) 愛国心溢れるみなさんの怒りに火をつけたのは12月16日に配信された『インド出身の亀田製菓会長「日本はさらなる移民受け入れを」』(AFP通信)という記事だ。しかし、この中でも、記事と同時に配信されたインタビュー動画の中でも、ラジュ会長CEOは「日本はさらなる移民受け入れを」なんてことは一言も言っていない。動画内の発言を引用しよう。 「日本は変わらなければいけないと思います。もちろんバックグラウンドは変えられませんし(日本での)自分たちのバックグラウンドを誇りに思います。ただ日本にとっては柔軟性を持って海外から人材を受け入れることが極めて重要になるでしょう」  この発言と「移民受け入れ」がまったく異なることは言うまでもない。”
  21. ^ 那須優子 (2024年12月17日). “インド人社長に中国工場…亀田製菓「ハッピーなターン」にならない「ニッポン大移民構想」”. アサ芸プラス. https://www.asagei.com/excerpt/329108 2024年12月19日閲覧。 

参考文献

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外部リンク

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pFad - Phonifier reborn

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