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ネットワーク・インフォメーション・サービス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ネットワーク・インフォメーション・サービス(Network Information ServiceNIS)は、ユーザ側の端末機器とサービス提供者の中央コンピュータをデータ伝送網で接続しデータ処理を行わせるサービス[1]

サン・マイクロシステムズにより開発され、ネットワーク上のコンピュータ間でユーザのアカウント情報やホスト名の情報などを共有し、配布するためのシステムである。初期は、電話帳を意味する「イエローページ」という名前であったが、商標などの問題から改名された。その名残でNISのコマンド名は、ypで始まる。

NISはクライアントサーバ型のディレクトリサービスプロトコルの一種であり、アカウント情報やホスト名情報以外にも、複数のコンピュータで共有すべき各種情報を一元管理することが可能である。

NISのライセンスは他のUNIXベンダーにも提供されている。異なるプラットフォームが混在した環境での運用も可能である。

後継としてセキュリティを強化したNIS+が開発されたが、こちらは普及せず消滅の方向にある。

NISのコマンド

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  • ypinit
NISサーバ、クライアントの初期化
  • ypcat
NISマップの一覧表示
  • ypmatch
NISマップの特定のエントリの検索
  • ypwhich
NISサーバ名の表示

脚注

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  1. ^ 昭和53年版 通信白書”. 総務省. 2019年11月10日閲覧。

関連項目

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pFad - Phonifier reborn

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