ドロップ英語: drop)は、菓子のひとつで、ハードキャンディの一種。複数形で「ドロップス」とも呼ばれる。

ドロップス

概要

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ドロップは砂糖の温度上昇による変化を利用したもので、砂糖は145°C程度になると、粘りとともに細かい泡が出ている状態となり、これが冷めるとガラス状に固まる[1]

菓子としては、砂糖80 %水飴20 %を140–150 °Cで煮詰め、クエン酸着色料香料を加えて生地を作る。生地を冷却し、まだ柔らかいうちに金属製の型(モールド)で整形して(もしくは打ち抜いて)作る。オランダの菓子ドロップが語源とされている。

なお、さらに砂糖の温度が高くなり165℃程度になると黄色を呈してくる(べっこう飴に用いられる)[1]。一方、砂糖の温度が低く140℃程度にとどまると、冷めたときに粗い結晶になる(タフィーという)[1]

製法

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製法は、砂糖を少量の水で溶かし、さらに水飴を加えて煮つめる。この煮つめた飴に、酒石酸、クエン酸などを加えて混合、冷却し、一定の型に入れて成形する。水あめを加えるのは、砂糖の結晶ができるのを防ぐためである。[2]

脚注

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出典

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  1. ^ a b c 砂糖の種類”. aff 2016年11月号(農林水産省). p. 13. 2023年10月30日閲覧。
  2. ^ ドロップ」『日本大百科全書(ニッポニカ)』https://kotobank.jp/word/%E3%83%89%E3%83%AD%E3%83%83%E3%83%97-586479#E6.97.A5.E6.9C.AC.E5.A4.A7.E7.99.BE.E7.A7.91.E5.85.A8.E6.9B.B8.28.E3.83.8B.E3.83.83.E3.83.9D.E3.83.8B.E3.82.AB.292022年9月11日閲覧 

関連事項

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