前漢丞相・相国・大司徒の一覧は中国前漢王朝時代（紀元前206年から8年）において百官の長である丞相・相国・大司徒の地位に就いた者達の一覧である。 『漢書』巻十九・上百官公卿表・第七上では、相国と丞相は皆秦朝の官名であり、金印紫綬を賜り天子を補佐する役である。秦では左右丞相が置かれたが、漢が建国され高祖劉邦が即位すると丞相は1人のみ置かれ、11年在位した際は官名を改め相国となり緑綬を賜る。恵帝と呂太后の時代は左右丞相が置かれ、文帝の時代は1年だけ左右の丞相が置かれたが、それ以降は1人のみに戻された。哀帝の元寿二年（紀元前1年）に大司徒に改名された。武帝の元狩五年（紀元前118年）には初めて司直が監察官として置かれ、扶持二千石であった。