メジャー映画スタジオ(major film studios)は、年間に相当数の映画を公開し、特定の市場で常にかなりの興行収入のシェアを占めている制作・配給会社のこと。米国および国際市場において、メジャー映画スタジオは、単にメジャーズ(majors)としても知られ、一般的に5つの多角的なメディア・コングロマリットとみなされており、様々な映画制作・配給子会社が合計で米国の興行収入の約80~85%を占めている。また、それぞれのコングロマリットの主要な映画事業子会社を指すこともある。 映画製作の黎明期から、米国の映画会社は米国映画と世界の映画産業の両方を支配してきた。米国の映画会社は、映画製作を工業化し、文化的に幅広くアピールする高品質の映画を大量生産して配給する技術を最初に習得したという点で、強力な先行者利益を得てきた。現在、ユニバーサル・ピクチャーズ、パラマウント・ピクチャーズ、ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ、ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ、ソニー・ピクチャーズの「ビッグ5」は、毎年数百本の映画を主要な国際市場(消費者が映画を見る余裕があるほど自由裁量所得が高い市場)に配給している。メジャーのいずれかに配給されることなく、映画が世界中の劇場で広く観客に届けられることは「ほぼ不可能」である。