ブロンプトン・カクテル(Brompton Cocktail)またはブロンプトン・ミクスチャー(Brompton Mixture)は、末期がんの痛みを止めるためのモルヒネやアルコールを配合したカクテルのことである。イギリスので開発されたためこの名があり、処方にはいくつかの種類がある。1950年代に処方が公表され、1960年代から1970年代にかけて欧米で広く使われるようになり、日本でも1978年に導入された。しかしその後、モルヒネ単独の水溶液の方が効果があること、カクテルを作る際に不純物が増えることなどから次第に推奨されなくなった。また、このカクテルとは違った処方のモルヒネ水溶液を痛み止めに使う医療機関もある。