ファスティアン作戦(ファスティアンさくせん、英語: Operation Fustian)は、第二次世界大戦中の1943年7月、連合軍によるシチリア島侵攻の一環として行われた空挺作戦。 この作戦は、隷下の(旅団長:准将)によって実施された。作戦目標はにかかるプリモソーレ橋の奪取であり、第1落下傘旅団はグライダー着陸部隊の支援のもとで川の両岸へ降下することになっていた。橋を奪取した後は、3日前にシチリア島の東南海岸に上陸したばかりのが来援するまでの間それを保持する必要があった。プリモソーレ橋は、がシメート川を渡りカターニア平原に入るための唯一の渡渉点だったから、その奪取によって急速な進撃がなされればシチリア島の枢軸軍の撃滅につながるものと期待されていた。 プリモソーレ橋の奪取は、それまでにドイツ軍が戦力の集中と防御線の構築を終えていたため、期待されていたような急速な進撃につながらず、第8軍のカターニア攻略は翌月初めまでずれ込んだ。第1落下傘旅団は再編成のためマルタ島に戻り、それ以降はシチリア島における戦いに参加しなかったものの、この作戦から得られた戦訓はその後の連合軍の空挺作戦に活かされた。