楽天宗山塁内野手(22)が今季4試合目で初めて1番で出場し、2安打を放った。本拠地開幕となった西武戦で結果を出したドラフト1位ルーキーを、平石洋介氏(44)が解説する。

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開幕カードは3試合とも2番で出場した宗山だが、1番も面白いと思っていた。すると、この日は1番で出場。果たして、どういうバッティングをするのか、注目した。

結論から言うと「1番宗山」は大いにありだと思う。初回の第1打席、初球から積極的に振りにいき、西武上田のカーブをファウル。3球で追い込まれたが、直後の低めの落ち球をきっちり見送った。追い込まれたことで、変化球への意識を高めたのだろう。5球目の真っすぐは、引きつけてファウルにした。最後は6球目のカーブを中前へ。西武からすれば、変化球への意識が高い打者にカーブを選択したことが悔やまれるが、いずれにせよ、宗山がうまく捉えた。

5回1死一、二塁の第3打席もうまかった。カウント1-2と追い込まれたが、落ちる球を拾った。バットのヘッドが返っていたら打ち損じたところだが、我慢して返すことなく、左前に運んだ。渡部聖の好返球でタイムリーにはならなかったが、技ありだった。

追い込まれたら変化球への意識を高めているように、カウントに応じて待ち方を変えている。意図を持って打席に立っているのが伝わってくる。まだ4試合とはいえ、ここまでのものを見せられると、他球団も考えないといけない。今後は内角攻めが増えると思う。実際、6回の第4打席はインハイのカットボールに詰まらされ、投ゴロになった。内角攻めが増えたとき、大事なのは意識せずに臨めるかだ。わずか4試合で、相手にそうさせるルーキーがすごいのだが、それだけのインパクトを見せてくれた。

打順は、あくまで現場が決めること。宗山なら2番も十分対応できると思うが、進塁打を狙ったり、エンドランを仕掛けたり、1番よりは制約が増える。三木監督としては、ルーキーに思い切って打席に立って欲しいという考えなのだろう。2番に入った小深田は引っ張りや、セーフティーもできる。1番宗山とのコンビはしっくりくる。

岸はさすがの投球だった。気温が低く、霧雨という悪状況でも丁寧に投げていた。阿部、浅村もそう。ベテランが力を見せてくれた。楽天は、非常にいい形で本拠地開幕をものにした。(日刊スポーツ評論家)