森さんとの打ち合わせで、最初に決まったのがこのアイテム。現在主流のB6ワイド判にかけられるコミック用ブックカバーです。 外出先で本を開くとき、周囲の人に表紙を見られたくない気持ち、経験ありませんか。かといっていつも書店の紙カバーでは情緒がありません。そこで重宝するのが布製のブックカバーなのですが、既製品の大半が文庫サイズで、B6ワイド判のマンガに使えるものはあまりありませんでした。

ラインナップはテイストの異なる2種。「金物屋の店先」カバーは一見したところ紋様柄で、マンガの匂いを感じさせません。しかし折り返しの袖部分には、こっそりアミルとカルルクが忍ばされている、という趣向です。一方の「風ふけばアミル」柄は、大きくプリントされたアミルでマンガ愛を存分にアピールしていただけます。色は森さんご指定のダークグリーンで、大人っぽく仕上がりました。

ともに表地にはしっかりした帆布素材を使うことで強度を持たせ、裏面には樹脂加工を施した特殊ポリエステル布を用いて、閉じ開きしたときに布がダブつかない張りを与えています。

描き下ろしのイラストを両方使用し、裏表で2倍楽しめるクッションを作りました。表面はインテリアの差し色になる明るいエンジに、装飾性の高い彫金柄をプリント。来客時にも対応します。裏にはどんな部屋にもマッチする無彩色で、アミルをドンとあしらいました。光沢のある縦糸を織り込んだカバー素材を採用したため、角度によってわずかに、上品にキラめきを放ちます。