清水富美加インタビュー

──前作「HK/変態仮面」以来の福田組でしたが、「帰ってきたぞ」という思いはありましたか？

衣装合わせのときに挨拶したら、福田監督に「お前女優オーラ出ねえなー！ 朝ドラ（連続テレビ小説『まれ』）出てちょっと変わったかなと思ったけど、相変わらず出ねえなー！」ってしょっぱなからボロクソに言われて。「ああ、福田組だ！」って感じました（笑）。

──鈴木亮平さんとの3年ぶりの共演はいかがでしたか？

お会いするのが久々だったんですけど、「おお、ふみカス！」って気軽に接してくださったので安心感がありました。亮平さんは優しい方なので、私はすぐ「遊んでほしい！ かまってほしい！」ってなっちゃうんですよ。

──新キャストの柳楽優弥さんとは、「まれ」でも共演されていましたね。

朝ドラでは現場の女子たちが「キャー！」ってなるくらいカッコいい役だったのに、この現場では柳楽さんを探しても全然見当たらなくて……（笑）。“真琴正”という役になりきりすぎて、オーラもカッコよさも全部オフっていたんです。“いなくなる術”でしたね。

──本作では大学生になった狂介と愛子ちゃんが描かれていますが、愛子ちゃんの顔つきがぐっと大人っぽくなっていてびっくりしました。

前作ではお嬢様っぽく見せようとしていたのでアニメ感があったんですけど、今回はよくいる普通の女の子として振る舞うよう心がけました。前作から3年経っているので、時の流れが自然に出ていた部分もあるかもしれません。

──一方で変わらない部分もあると思いますが、清水さんの考える“愛子ちゃんらしさ”とは？

芯があるけどズレている子、ですね。育ちが良くてちゃんとしているんですが、変態仮面カッコいい！って思っちゃう時点でやっぱり人とはズレているなと。そこツッコむところだよ!?って（笑）。

──そこが愛子ちゃんの魅力でもありますね。なんとなく、清水さんのイメージと重なるような気も……。

あれ!? でも確かに、自分が変態だと思うときもあります。すぐ妄想スイッチ入っちゃうんですよね。現実を生きている時間より、何か想像している時間のほうが長いかも！

──監督も鈴木さんも「HK/変態仮面」は3部作だとおっしゃっていますが、続編を作るならどうなると思いますか？

世界からパンティがなくなるというとてつもない事件が起きてしまったんで、ネタ切れじゃない？なんて思っていたんですけど、まだ宇宙があります！ 変態仮面、どうなっちゃうんだろう？って考えるとわくわくが止まらないですね。想像だけじゃなくて実現したらいいなと思います。

──今回ナタリーストアでは、映画をモチーフにしたグッズを制作しました。手に取ってご覧になってください！

やばい！ これは遊んでますねー。ナタリーさん何やってるんですか？（笑） ボクサーパンツは誕生日プレゼントにいいですね。男子高校生なんか大盛り上がりだなー。ハンカチはちょっとレトロな感じがたまんないです。清楚！ あ、このステッカー気になります。「マジか、そこ光るのかー」って。（妄想スイッチON）「部長、今回の件なんですが……」「ああ、メールで送ってもらってたな」「はい。うわ、おいなりさん光ったー！」みたいな（笑）。部長クラスの人とか、真面目にデスクで働いている人が使ってたら面白い！ マグカップはつつましやかなカップルの食卓にあったらいいですね。