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舞台「サクラ大戦奏組 ~薫風のセレナーデ~」 作曲家・田中公平 インタビュー(1/3)

2013年9月10日(火) 23時22分
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舞台「サクラ大戦奏組 ~薫風のセレナーデ~」 作曲家・田中公平 インタビュー
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(c)SEGA cRED (c)白泉社 イラスト/島田ちえの画像
(c)SEGA cRED (c)白泉社 イラスト/島田ちえ
ファンは決して裏切りません!
田中が劇場でお出迎えいたします!


[取材・構成: 高浩美]

■ ペラ1枚の紙から始まった『サクラ大戦』。
発売から17年、『サクラ大戦奏組』はまさに“太正”の世界!

『サクラ大戦』。1996年にセガサターンソフト用のドラマチックアドベンチャーゲームとして発売され、1997年に舞台化、2000年にTVアニメ化し、多くのファンを獲得、ショウも何度も上演され、劇場は観客の熱気であふれかえった。ゲーム発売からすでに17年が経つ。

「凄いですよね。曲を書いたのがその2年ぐらい前だから・・・ほぼ20年!『サクラ大戦』の企画立ち上げの頃、広井王子さんがペラ1枚の紙を持ってきて“こんなゲーム、考えているんです”って。どんなのにしたいかっていう話から始まって・・・。
『サクラ大戦』自体が広井さんと私の2人が最初に始めたから、愛着はもう格段に高いです!それで“帝都花組”、“巴里花組”、“紐育星組”と続いて、今回の奏組。『サクラ大戦』の世界、太正の世界、それがベースで、帝都花組の後ろにいた演奏家たちの話。だから、“帝都”の曲が書けるんですよ」

『サクラ大戦奏組』は帝國歌劇団所属のオーケストラの物語。つまり、『サクラ大戦』誕生時には描かれていなかったが、確かに存在していた、ということになる。つまり、大帝國劇場で流れていた音楽は奏組によるもの、ということになる。

「どう考えても巴里で日本的なものは書けないし、紐育ではジャズとか、そういうものになっちゃうでしょう。帝都花組のショウもひと段落した頃だったんで、日本的なものを書く機会がなくなってしまって・・・。
『サクラ大戦』というのはやはり日本の世界、太正、これが根本にあるので“書き続けたいな”と思っているところに『サクラ大戦奏組』の企画が立ち上がったんです。
“これなら、昔に書いた『サクラ大戦』の曲が書けるかもしれない”と思いましたね。進んでお引き受けいたしました」

■ 『円舞曲、君に』は『檄!帝国華撃団』
『プレリュード 前奏曲』は『花咲く乙女』のアンサー曲


それで出来た楽曲は『円舞曲、君に』『プレリュード 前奏曲』等。特徴的なメロディは印象に残る。

「実は『円舞曲、君に』は『檄!帝国華撃団』、『プレリュード 前奏曲』は『花咲く乙女』のアンサー曲です。『サクラ大戦』の根幹をなす日本的な太正音楽、太正歌謡曲が書けるんで、奏組には期待を寄せています。
今回の第2弾公演での音子ちゃんのソロ曲ですが、この曲は(真宮寺)さくらが歌ってもおかしくはないんだけど、さくらは音子ちゃんから見るとトップスタァで、それに憧れている、そういう存在ですから、さくらが歌うような曲は音子ちゃんは歌ってはいけないんです。これが難しいんです。太正歌謡にしなくちゃいけないし、しかも音子ちゃんが歌ってもいい曲・・・20年間コツコツと構築した世界ですから」

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