2010年上海国際博覧会(EXPO 2010 Shanghai, China)は、「より良い都市、より良い生活(Better City, Better Life)」をテーマに、2010年5月1日から10月31日にかけての184日間、上海市の中心部、南浦大橋から盧浦大橋までの黄浦江両岸で行われます。会場面積は328ヘクタールと愛・地球博の2倍にあたります。192カ国、48国際機関が参加し、入場者数の目標は1日あたり40万人、計7000万人と、これまで最大であった1970年大阪万博の6400万人を上回る史上最大の国際博覧会を目指しています。
そのロゴマークは、中国語で国際博覧会を意味する世博会の「世」と数字の「2010」を組み合わせて作られ、世界文化が融合する願いを表現したものとなっています。この「世」を図案化した部分は、夫婦と子供、三人の家族が肩を寄せ合って笑っているようにも見え、家族の睦まじさや、全人類の理解と疎通、楽しい集いと協力という国際博覧会の理念を表現したものです。日本からは、日本館、日本産業館、大阪館が出展するほか、美術家の藤井浩一朗さんが「浦江城市─上海生命的紐帯」(川沿いの都市 上海 生命のつながり)をテーマに≪父子情≫という表題の高さ2メートルの透明アクリルによる彫刻作品を中国館の脇に永久設置します。万博公園内に26体設置される彫刻作品のうち外国人枠5人のうちのひとりに選出されたものです。
この上海万博公園彫刻プロジェクトを遂行するため、日本側では、日本館や日本産業館とは別途に、「2010年上海万博公園彫刻プロジェクト日本委員会」(中国2010年上海世界博覧会公園雕刻工程施行會日本委員会)を設置しています。藤井浩一朗さんの彫刻作品を日本国内で制作して上海に送り届ける工程や、現地での除幕式イベントや美術館等での日本アーティストの展覧会の企画運営、中日英対訳の解説パンフレット制作などを行っています。
そこで問題なのは資金不足です。中国政府から出展を要請されている透明アクリルの大きな彫刻は日本の技術でなければ制作が難しいうえ、中国元での予算が日本円に引き直すと大きく不足します、搬送・保険、除幕イベントなども含め総額1000万円に迫ろうとする総費用について、日本の助成団体や企業、国民有志からのご寄付なくしては、プロジェクトを完遂することが難しい状況にあります。米英仏独など主要国が出展する中で、予算不足のため出展を断念するとしたら、日本は国際的に恥ずかしい事態にも陥りかねません。
昨年の冬、「少なからぬオリンピック選手が不況の影響で企業からの支援をストップされ苦境にある」と報道され、その後、善意の支援が集まったことは記憶に新しいところです。今、オリンピックと並ぶ国際的な行事「万博」に、日本を代表して出展するアーティストが苦境にあります。日中の国際親善と協力、日本文化の世界へ向けての紹介のために、オリンピックに続き、今一度、日本国民の皆様のご支援をいただきたくお願いいたします。金額は少額でも結構です。ひとりひとりの金額は少額でも、多くの方々のご協力をいただけば、その善意はきっと日本と中国、日本と世界の大きな掛け橋となることでしょう。
2010年上海万博公園彫刻プロジェクト日本委員会 |
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事務局(募金関係) K’s Gallery 増田きよみ |
事務局(プロジェクト関係) 深瀬記念視覚芸術保存基金 深瀬鋭一郎 |
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