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北朝鮮

非核化「揺るぎない」 正恩氏、中国外相と会談

中国の王毅外相(右)と握手する北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長=3日、中国中央テレビの映像からAP

 【北京・河津啓介、ソウル・渋江千春】北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長は3日、訪朝した中国の王毅国務委員(副首相級)兼外相と平壌で会談した。中国外務省によると、金委員長は「朝鮮半島の非核化の実現は我が国の揺るぎない立場だ」と改めて述べた。両者は中朝の連携強化を確認し、王氏は今回の訪朝で中朝の経済協力の推進を表明。金委員長は中国の後ろ盾を得て、6月初旬までに行われる予定の米朝首脳会談に臨む姿勢を明確にした。

     金委員長は会談で「中国が半島の平和、安定に果たす貢献を高く評価する」と表明。また「半島の平和を脅かす根源を取り除くために討議する」と述べ、対話を通じて非核化などの問題を解決する意思を示した。

     王氏は金委員長に対し、4月27日の南北首脳会談と「板門店宣言」への支持を表明。朝鮮戦争休戦協定を平和協定に転換し、戦争終結を目指すことにも賛同した。さらに、王氏は金委員長が4月20日に「経済建設に総力を集中する」とした路線転換を歓迎した。

     王氏は平壌入りした2日、北朝鮮の李容浩(リヨンホ)外相と会談した際に「中朝経済貿易の実務協力の推進」に言及。外相会談には北朝鮮側から対外経済省の具本泰(クボンテ)次官も同席しており、制裁緩和を視野に入れた中朝の経済連携について話し合った模様だ。中国側には北朝鮮との関係改善を通じて朝鮮半島情勢での影響力を確保する狙いがあるとみられる。

     一方、北朝鮮国営の朝鮮中央通信は3日、中朝外相会談を報じた。ただ「両国の親善、協力関係を新たな高い段階に拡大、強化し、発展させる問題」と「朝鮮半島情勢をはじめ共通の関心事となる問題」について意見交換したとし、非核化については直接言及しなかった。

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