子供たちの教科書には、どのような記述があるのか。「慰安婦」問題、日本固有の領土問題、LGBTQ+(性的少数者)、選択的夫婦別姓…。文部科学省の検定という国の「お墨付き」が与えられているとはいえ、安心して子供の教育を委ねられる内容なのか。昨年3月に検定に合格し、この春から中学校で使われる歴史教科書で、「慰安婦」がどのように扱われているか、のぞいてみる。
「慰安婦」は先の大戦中、慰安所(軍用の売春宿)で金銭の授受のもと性的労働に従事した女性のこと。日本人や朝鮮人、台湾人が慰安婦として海外の戦地に赴いた。悲しい歴史ではあるが、多くの国の軍隊にも存在していた。